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ディバーシファイド・テクニック(Diversified Technique)
ディバーシファイド・テクニックは最も頻繁に用いられる手法で、大多数のカイロプラクティック・カレッジで教えられているが、その起源をたどるのは難しい。この手法の大部分は、ジェンシー(Janse)、ハウザー(Hauser)、ウェルス(Wells)の研究から生まれたと思われるが、彼らの著作にあげられているもろもろの手法は、さらにメディカル・マニピュレーターであるJ.メネル(Mennell)の研究にさかのぼることができる。メネルは、人体の関節のあそびを確認する分析方法を発展したことで知られている。ジェンシーは、メネルが概略を述べた種々の手法を抜粋している。
これら集約された手法は、オステオパシー療法の研究も誘発した。Diversifiedという語は、このテクニックの起源が多様であることを示している。ウェルス自身、カイロプラクターであるとともにオステオパシーでもあった。
今日、ディバーシファイド・テクニックはナショナル・カイロプラクティック・カレッジとのかかわりがとくに深く、そのカリキュラムの中核を占めている。すでに述べたとおり、ほとんどのカイロプラクティック・カレッジでも部分的に行われている。ディバーシファイド・テクニックの手法の大部分は、The
States Manual of Spinal, Pelvic and Extravertebral
Techniques [ステーツの脊柱、骨盤、脊椎外テクニックマニュアル]の中で説明されている。
ディバーシファイド・テクニックは、何か特定の分析的方法に基礎をおくものではない。むしろ、どの分析的方法とも併用できる(例えば、仙骨-後頭骨テクニックとトムソン・ターミナル・ポイントのいずれとも併用可能)。ディバーシファイド・テクニックは、脊柱と四肢が、脊椎や四肢関節で運動を起こす正常な生体力学を利用している。したがってほぼ普遍的な応用が可能であり、それがカイロプラクティック業界で広く使われる理由であろう。
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アクティベータ・テクニック(Activator Technique)
アクティベータ・テクニック(W.C.Lee and Arlan W. Fuhr)の研究所産である。彼らは当初から身体力学に注目し、軽い力のコンタクトでも身体力学に変化を起させることを重視していた。彼らの分析は、自分たちの方法で体のどこにサブラクセーションが起きているかを知ろうとした。彼らの分析は、頚椎および腰椎領域に集中している。この方法によると、腰椎症候群があるときは、9つのサブラクセーションが起きる可能性がある。この鑑別にはレッグ・チェック法が用いられる。同様の所見は頚椎にも当てはまる。この基本的仮説は脊椎の他の部位にも拡張されている。
アクティベータ・テクニックは、機械的アジャストメント装置を用いることで知られている。これは一般には「アクティベータ・アジャスティング・インストルメント」とか、縮めて「アクティベータ」と呼ばれている。この装置は、引き金をひくと軽打をはじめ、人体内部に所定の力を誘発する。この装置については現在、より厳格な試験が行われている。さらに、これを基礎科学モデルの中に位置づけようとする試みもなされている。
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ベイシック・テクニック(Basic Technique)
ベイシック・テクニックは、このテクニックの中心概念を発展させる功績の大きかったローガン(Logan)にちなんで、別名をローガン・ベイシックという。ベイシック・テクニックは、人体が正常な機能を果たすためには正常な構造を計算に入れている。ローガンらは、重力の影響によって脊柱の位置に欠陥が生じると、人体により大きなエネルギーが要求され、このことはやがて体により深刻な影響をもたらすと述べている。
ローガンは自分が病気にかかったとき、側臥位と起立時で第5腰椎の位置が違うことに気がついた。彼はいろいろなパターンを探しはじめ、のちにこれらが特定の性質に従っていることを知った。これらのパターンから、ローガンは自由に動ける最下位の脊椎の椎体は、仙骨下面(またはその椎体がおかれている脊椎)に向けて回旋するという仮説を立てた。つまり、脊椎の椎体は最も支持の弱い側に回旋するということであり、これは通常、仙骨下面なのである。
これらのアイディアが登場した時期は1919年にさかのぼるが、体系化されたのは1930年のカレッジ創設時である。ローガンは、フランシス・ディロン(Francis
Dillon)が行った軽いコンタクトを採用した。ローガンは、脊柱を支持し体を移動させるはたらきをもつ仙骨は、人体の生体力学的な要であり、脊柱は仙骨の変化に反応すると考えた。したがって、仙骨とそれが連結する骨との関係を正常に戻すことは、脊柱への波及を抑えるためにも重要と考えた。これを達成するための力はごくわずかでよいと主張した。
ローガンの初期の概念を中心に構築されたこの方法は、かなり単純で、仙骨とその周囲に特殊なタイプのコンタクトを行うものである。このコンタクトは一定の圧迫を加えるもので、スラストはともなわない。
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トムソン・ターミナル・ポイント・テクニック(Thompson Terminal Point Technique)
トムソン・ターミナル・ポイント・テクニックは、かなり以前行われたミシガン州デトロイトのデアフィールド(Derefield)の初期の研究から発展した。カイロプラクティックによくあることだが、デアフィールドも自分の患者を診ていて、特定の臨床パターンに気がついた。彼は、患者にどのようなアジャストメントを行うかを決める前に、下肢長の評価(今日、デアフィールド・レッグ・チェックと呼ばれている方法)を行うようになった。彼は例えば、下後腸骨棘が常に一定のレッグ・チェック・パターンを示すことに気づいただろう。アジャストメントのあと、前にも示されたパターンは変化し、そのことがアジャストメントの成功を示す状況証拠になったかもしれない。
当初、デアフィールドの手法は骨盤領域とそのサブラクセーションに集中していた。彼はのちに、その分析方法を頚椎に取り入れた。彼は、患者の頭部を左右に回旋させて下肢長を測定した。次に、このときの下肢長の変化パターンを、サブラクセーションを見つけ、アジャストメントの手法を選択するのに役立てた。クレイ・トムソン(J.Clay
Thompson)は、のちにこの初期の研究を詳細に述べ、ニブロ(Niblo)という人物とともに、この分析的方法の弱点を解決した。短下肢の評価に関連する概念の多くは、いまだに論争中である。
トムソンは、トムソン・ターミナル・ポイント・テクニックの基本的手法は、他の形式のカイロプラクティック・テクニックの大部分とよく適合すると考えた。彼は力学的ドロップ-セクション・テーブルを開発した。このテーブルは、カイロプラクティック・スラストが短い間隔に区切られ、突然停止できるようにできている。彼はこのテーブルが、ニュートンの運動法則に従い、他の形式のカイロプラクティックにはみられない一定量の運動エネルギーを生み出し、よって他にみられない矯正要素をもつと考えた。このテーブルは、ドクターのストレスを緩和し、患者の体重差を補正するセットすることもできる。
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ピアーズ-スティルワゴン・テクニック(Pierce-Stillwagon Techneque)
ピアーズ-スティルワゴン・テクニックは、ウォーター・ピアーズとグレン・スティルワゴン(Walter
Pierce and Glenn Stillwagon)によって開発された。この方法は従来のX線計測に、最近加わった透視シネ撮影法、サーモグラフィー・センサー、さらに、患者のどこをいつアジャストメントするかを決める特定のカイロプラクティック・テクニックはとりわけ、両側の欠陥をともなう腰椎の過剰前弯の原因となり、PI不整列は、腰椎前弯消失の原因になると考えた。さらにピアーズは、頚椎前弯の減少をアジャストメントする部分として、とくにC5分節を選んでいる。この方法は基本的なシステム・アプローチである。
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パーマー上部頚椎テクニック(Palmer Upper Cervical Technique)
パーマー上部頚椎テクニックは、B.J.パーマーが開発した「ホールイン・ワン」テクニックの直系である。皮膚温分析と下肢長計測、動態および静的触診を組み合わせ、さらにX線分析を行う。アジャストメントは上部頚椎複合に対してのみ行われ、反動を使ったリコイル[recoil]・スラスト法が用いられる。典型的な方法では、患者は側臥位になり、力学的にドロップするヘッド・ピースを用いることもある。
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スパイナル・タッチ・テクニック(Spinal Touch Technique)
スパイナル・タッチは、人体への重力作用を基礎におく点で、ローガン・ベイシック・テクニックから直接、間接の影響を受けていると思われる。この方法は、とくに体重付加と移動に重要な役割をもつ仙骨に注意を向けている。スパイナル・タッチは、体の重力中心と仙骨の重力中心を分析して、体と仙骨のバランスの乱れを分析する。「全か無かの法則」に基づいて、所定の特定部位の皮膚へ1回の軽い振幅のコンタクトによって治療を施す。鉛直線は本法の重要な評価基準である。
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アプライド・キネシオロジー(Applied Kinesiology)
アプライド・キネシオロジーは、ミシガン州のカイロプラクター、ジョージ・グッドハート(George
Goodheart)の研究に多くの基礎をおく。グットハートは、筋の衰弱と、予想される器質的[organic]衰弱との関係に気づき、自分の所見を「システム化する」全手法を発展した。基本的に、彼は人体自身に診断させようとする。アプライド・キネシオロジーは大きな感心を集めているが、まだ論争の余地を残しており、多くの臨床家はその一部だけを用いている。これまで、この分野の会報や研究報告には多くの所見が発表されているが、その他の出版物中の報告はきわめて混乱した内容である。
アプライド・キネシオロジーで用いる手法の検討は、本稿の範囲を超えている。なぜなら、方法が非常に複雑だからである。基本的に分析的な手法であるが、機能障害の指標に手を使った筋力検査(manual
muscle testing)を用いている。
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ディレクショナル・ノンフォース・テクニック(Directional Nonforce Technique)
ディレクショナル・ノンフォース・テクニック(DNFT)は、ナショナル・カレッジ・オフ・カイロプラクティックの初期の卒業生であるリチャード・バン・ランプト(Richard
Van Rumpt)の研究から生まれた。彼の文を引用すると、DNFTの基本的仮説は「視覚化−思考の投射−思考の具体化−意識的な思考形成−活性化された思考伝達−精神エネルギーまたはマインド・パワーの投射−を通じてイネイト[インテリジェンス]にコンタクトし、カイロプラクティックおよびサブラクセーション分析やリスティングを行うことができる」ちいうものである。この方法は、伝統的で形而上学的な構成理論に基づいている。
この分析方法は、特殊な下肢反射を用いる。特定の体の部位のサブラクセーションは単発で起こり得ない(例えば、環椎のサブラクセーションは軸椎か後頭骨、胸椎のサブラクセーションは肋骨に、それぞれ併発がみられるはず)と考察する。アジャストメントは神経への干渉を除去するため、軽い力を用いたテクニックが使われる。ごく一部の人が使うカイロプラクティック・テクニックである。
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ニモ・レセプター‐トーヌス・セラピー(Nimmo Receptor-Tonus Therapy)
レイ・ニモ(Ray Nimmo)は、トラベルやサイモン(Travell and Simon)のトリガーポイント研究のような個々の研究を応用してカイロプラクティックの基礎を築いた、カイロプラクティックの先駆者の1人である。ニモ・レセプター‐トーヌス・セラピーは、概存の生理学的法則に着目し、これらの法則が純枠なカイロプラクティックの場でどのようにはたらくかを追求する。姿勢と、筋への波及、そして神経学的な波及の可能性を重視する。この治療システムはこれらの初期状況に基づいて構成され、スラストは用いられず、脊椎や四肢の関節について、特定のまたは直接の力学的目標は設定されていない。
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ガンステット・テクニック(Gonstead Technique)
クラランス・ガンステット(Clarence Gonstead)は、全脊柱X線撮影、線引き法、モーションパルペーション、熱伝対装置(thermocouple)を用いたカイロプラクティック・システムを考案した。ガンステット・システムはいわば水平な土台、この場合は水平な骨盤に、その基礎をおいている。ガンステッドは、骨盤が安定し水平であれば、脊柱は最大限の平衡と安定を保てると述べている(なぜなら、脊柱は骨盤によって支持されているから)。
ガンステッド・テクニックの理論的基礎は、大部分が椎間板の生体力学に基づいている。したがって、X線フィルムでの椎間板スペース分析が最重視される。そのため、前後方(AP)および側方からの2枚の全脊柱X線撮影が行われる。患者のポジショニングと患者の保護にも十分な注意が払われる。初回の分析には、骨盤を注意深く観察し、起こり得る結果を予測することが含まれる。
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仙骨‐後頭骨テクニック(Sacro-Occipital Technique)
メジャー・ディジョネット(DeJarnette)が開発した仙骨‐後頭骨テクニック(SOT)は、頭蓋と骨盤の力学的関係から生じる髄膜への作用を通じて、中枢神経系および末梢神経系に正常な機能を回復させることを意図している。腹臥位または仰臥位になった患者の骨盤とテーブルの間に、「ブロック」と呼ばれる楔をおき、恥骨と仙骨との関係に重力を作用させる。上部僧帽筋の組織変化を代表すると思われる後頭線維の評価を行い、これを治療する。オステオパスであるサザーランドとアプレジャー(Sutherland
and Upledger)の研究に基づいた頭蓋へのマニピュレーション方法も用いられる。姿位の評価と、いくつかの反射現象(肘窩テスト[arm
fossa test]、ダラー・サイン[dollar sign]、ヒール・テンション[heel
tension]に基づいて評価が行われる。
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